彼の名前は日野太陽くん。




私と同じ高校二年生で、同じ高校に通っている物心ついた時からずっと一緒にいる幼馴染である。



そんな太陽くんは名前の通りキラキラしてて人気者。綺麗な顔立ちに、学年順位は常にひと桁、スポーツをさせれば全て笑顔でこなしてしまう。




何より性格が良くて、みんなに優しい。




まさに学校の王子様である。




お友達が少なくて、地味な私とは正反対である。






おまけに名前まで正反対。




「雨、そろそろ行かないと遅刻するよ。」



「そうだね。」




私と太陽くんはいつも一緒に学校に行ってる。帰りも一緒。私は一人で通学出来るって言ったんだけど、太陽くんが『雨はおっちょこちょいだからダメ』と一人で通うことを却下された。