雨ちゃんと太陽くん【完】




「…何もしてない」



目は怖くて見れない。

あぁ、いつから私はこんな不良娘になってしまったんだろう。



ごめんなさい。太陽くん。


「………そう。」




そう言って太陽くんは納得していない不服そうな声を出して歩き始めた。




いつも合わせてくれる歩幅が、今日は合わない。




いつも止まらないはずの会話は、今日は無い。





太陽くんは嵐くんの何がそんなに嫌いなんだろう?






きっと、自分に懐いている犬(私)が他の人に懐くのが嫌、みたいな感覚なんだろうな。




それから学校につくまで見事に会話は無かった。




私が話を振っても『そうだね』で終わらせてしまわれる始末。