雨ちゃんと太陽くん【完】





その後のことは覚えてない。



ただ翌日はやっぱり寝不足で。昨日の夜は眠ることが出来なかった。




目が覚めきらないまま、玄関先に出る。




今日も隣の家のドアが開いて、太陽くんが出てくる。




「…お、おはよう、」



緊張しながら太陽くんに話しかける。




「雨、昨日何してたの?」



いつも微笑みながら返してくれる挨拶は今日は無い。




「委員会だよ?」



太陽くんを見るとやっぱり昨日の光景を思い出して、胸がズキッと痛む。




「その後だよ。」



今日は微笑みかけてもくれない。冷たい目をしている太陽くん。




正直に言ってしまったら太陽くんとの約束を破ったことがバレてしまう。