「もう暗いし家まで送るよ。」
「本当に!?ありがっ、」
その瞬間太陽くんから言われた言葉を思い出す。
『じゃあ、鈴鹿とあんまり仲良くしないで』
『ヤキモチ妬いちゃうから』
…すっかり忘れて一緒に帰っちゃうところだった!
「やっぱり悪いから大丈夫だよ!」
「俺が雨ちゃんと一緒にいたいから送らせて?それじゃダメなの?」
ふわふわゆらゆら
気持ちが揺らぐ。
「…じゃあ、」
「よし!じゃあ帰ろ〜雨ちゃん!」
…凄く意思が弱い私。
嵐くんは自転車通学らしく、私はバス通学だけど、それを伝えると今日は自転車で家まで送ってくれるらしい。



