「…雨だ。」



今日の天気は雨。


ちなみに私の名前は清水雨。





天気の雨と同じ雨。私は、名前の通り少し大人しくて人見知りな性格。



家を出た玄関先でぼーっと降っている雨を見つめる。




すると隣のおうちのドアが開く音がした。




そこから出てきたのは私と同じブレザーを着ているそれはもうイケメンな男の子。




「太陽くん、おはよう。」


「雨おはよう。雨は嫌だねぇ〜」



「…私のこと嫌ってるみたいな言い方じゃんっ」



「天気の雨は嫌いだけど、ここにいる雨は好きだよ。」



そう言って私の頭をなだめるように撫ぜる太陽くんの手は今日も温かい。



「もうなにそれ〜」