悪役の私






さっきから潤のことだったり、さきちゃんのことだったり…。




せっかくの旅行なのに、こんなことばかり考えていては優も楽しめないよね…。



この幸せな時間は限られている。




明日のこの時間はもう…。




こんなことで台無しになんてしたくない!





私は鏡に映る自分の頰を両手で叩き





気を取り直して優のもとへ向かう。