悪役の私








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あれからしばらくが経ち、
あっという間に旅行まで後一週間を切った。




今日は潤の家へお邪魔している。




本当は今、潤とよりも優と会いたい。


だけどこの関係はそう上手くは進まないよね。




「ねぇ結衣」



「なぁにー?」



「来週の記念日どうする?」




……………?



…………………わ…、忘れてた。




18日は私達の記念日だ。




…でも18日は、優との旅行の2日目。



旅行終わりに行くことも出来るけど……





「…ごめん!予定入れちゃった…」




「えー、せっかくの2年半記念日なのに??」




「うん…。代わりに他の日にお祝いしよ!」




頑張って説得したが潤は不服そう。




でも、優との旅行が終わったすぐ後に潤に会えるほど、私は強くないのです。



潤、ごめんなさい。




今だけは優を優先させてください。



今だけは誰よりも何よりも優といたいです。




「じゃあ、身体で表してよ」



「うん…」




優との旅行を楽しみたい。


今日会えば、優との旅行まで潤と会う予定はない。



頑張れ、私。




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