ーーーーーーーーーーーーー
ーーーーーーーーー
「お邪魔しました!」
私の願いなんてまあ叶うわけもなく、
気がつけばもう夕方の5時。
まだまだ小学生の美春ちゃんは、もうお別れの時間だ。
優と美春ちゃんが声を合わせて挨拶する。
「また来てね〜」
私が笑顔で手を振ると、美春ちゃんは嬉しそうにうん!と頷いてくれる。
その横で優は黙ったまま私を見つめる。
「えっなに…?」
「あー、いや、やっぱその服似合うなあと思って」
「…えっ!??…あっ、ありがとうございま…す…」
何も考えずに言ったであろう優の言葉に、つい照れてしまう私。
そんな私を見た優も自分の発言を恥ずかしく思ったのか少し顔を赤くして笑いながら
「やっぱ俺センスあるのかも」
と言って帰っていった。
残された私はきっと、この上ない程ににやけていただろう。
やっぱり、優のためにお洒落して良かった!

