悪役の私








……ギュッ




静かに優は私の手を握り返す。



そして、優しく微笑みながら私にキスをした。



私は、まるでスイッチが入ったかのように無我夢中で優を求めた。




どうして優はこんなにも私をおかしくしてしまうんだろう。




身体の奥から温かい何かが溢れてくる。




まだまだぎごちない優が愛しくて愛しくてしょうがない。



こんな感情どこにあったんだろう。