涙が溢れそうなのを隠すように、下を向いてジュースに刺さっているストローを吸う。
そして口を離し大きく息を吸った。
「きっと私たちは、うまくいかない。
お互いこんな関係で始まってしまったから、お互いを心から信頼できる日は来ないと思う。お互いを嫌いになる前に、ここでお別れするのが一番良い方法だよ。」
優は、大粒の涙を一滴垂らし、うん、と頷いた。
少しの沈黙の後、
「「…今まで、…ありがとう」」
「「…え。」」
目を点にしてお互いを見つめ合う。
そして
「「…ぷぷっ!」」
と、同時に笑い出す私達。
笑いながら、涙が出た。
私はやっぱり、この人が好きだ。

