悪役の私







「くるしいに…、決まってんじゃん…」






一直線に愛を伝えてくれる人に対して、私は嘘しか付いていない。




それなのに今でも、必死に愛を伝えてくれる。




そんな人に対して私はもう好きだと思えることも無くて。





嘘に嘘を重ねて。





自分にも嘘をついて。





ボロボロと溢れてくる涙は止まってくれそうにはない。