そうやって騒がしい中で一人モヤモヤした気持ちと闘っていたら、美咲がいつも一緒にいる女、たしか綾乃とかいったな。
その女が声をかけてきたから、言われるがままに連れだって人の輪から抜け出た。
少しばかり人がまばらなところまで連れていかれて聞かれた。
「リュウくんにとって美咲ってどんな存在?」
いきなり何の質問だよ・・・。
「どんなって・・・元下僕?」
「それだけ?」
「それだけって言われても、ほかに何があるんだよ」
「リュウくんにとって親友のトラくんと美咲が恋人同士でもなんとも思わない?」
「別に・・・」
俺は、さっき感じていた美咲に対する独占欲のようなものがバレるわけないのに、ちょっと焦って口ごもった。
「別に、ってことは、手放しで二人を祝福する感じでもないわけだ?」
たいして関わったこともない女に、なんでここまで言い当てられてんだ、俺。
「リュウくん、美咲と美咲以外の女の子は何が違うの?」
俺はすぐに答えられなかった。



