今、再びこの街に降り立つと、
草の香りが薫っている。
あの時は季節も若葉の季節だったけど
僕もまだ青くさかったな。
あの頃を思い出して記憶の糸をたぐり寄せて

なつかしい景色を記憶に運んできたのは
間違いなく君の香り。
あの頃の君は太陽を背負って、
影になっている。

心の中は、どうしてこんなに熱いのだろう。
ふと気がつくと、汗をかいていた。

あの頃のような風がまた吹いてきた。


君と出会ったこと。
いつまでたっても忘れはしない。

いくつか過ぎてた様々な季節。

君が教えてくれた季節さえも
忘れないだろうな。


END