平成24年、4月。

私は、中学生になった。

中学一年の一学期・二学期は、周りの子達と同じように、真面目に過ごしていた。

でも、中学一年の三学期、再び荒れた。

店からパクった染め粉で、髪を金髪に染め、眉毛を全剃りにし、

施設の先生に隠れてタバコを吸い、施設の先生に「学校に行く」と嘘をついて街に遊びに行ったこともあった。

そして夜になると、施設を抜け出し、友達の家に遊びに行った。

もちろん警察に補導されることもあった。

中学二年生になると、全く学校に行かなくなった。

年間を通して、74日欠席・462日欠課。

もちろん、学校に行く日もあったが、行っても3・4時間目くらいからが多く、1時間目から行った日は4時間目くらいになると勝手に帰っていた。

先生の許可もとらずに。

そのせいか私が学校に行くと、先生3・4人くらいで保健室に迎えに来るようになっていた。

三年生になっても、一・二学期は二年生の時と何も変わらない日々を送り、成績表は白紙だった。

三学期になって、周りの子達が進路を決めていくなかで、私は、一人悩んでいた。

高校に行くか、働くか、、、。

でも、現実的に考えて、普通の高校は無理。

だからと言って、通信制に行ってまで、高校に行きたいわけじゃない。

私のなかでもう、答えは出ていた。

働く、、、それが私の答えだった。

施設の先生とも、母親とも、何日も何時間も話し合った。

それでも、私は、進路を変えなかった。

苦労するのも、大変なのも、承知の上で。