父親は美咲を見捨て家を出た。

ずっと部屋で過ごしていた美咲は何も知らなかった。

母親が死んだことも。

父親が出て行ったことも。

父親が家を出た日を境に、いつも三食でてきたご飯が一食も出なくなった。

それが三日も続き、空腹に耐えられず何年かぶりに部屋を出た。



するとそこには何もなかった。