長い説明を終え、それぞれ進みたい道に別れた。

「一緒に行きましょう」

翔に誘われ二人で縁色のコースを選んだ。

孝也も優勝経験者が傍に居ることは心強かった。

「あら、あなた達もここを選ぶの?よろしくね」

紅く口紅を塗りたくった女性が上品そうに微笑んだ。

服もブランド物のようだ。

とてもこんなゲームに参加するような人間には見えない。