「揃ったようですね」

三宅が現れた。

「皆様が立たれている場所は人生ゲームのスタート地点です。上から見た場合、こうなります」

三宅が地図のようなものを腕いっぱいに広げた。

それはまさしく人生ゲームの盤を平面にしたものだった。

「お気づきに方もいらっしゃるでしょうが…この人生ゲームに駒はありません。参加者様ご自身が駒になっていただきます。

ゴールするまでに得たお金はすべて参加者様の物となります。さらにゴール順位で賞金が得られます。賞金額は今お配りするプリントの通りです」