孝也は清々しい表情で電話を握った。

そして丁度人生ゲームが再開された。

手馴れた手つきでボタンを押す。

だいぶゲームには慣れた。

最初ほど恐怖心はない。
 
「9」
 
数字通りマスを進むと、残り一マスあるのだが、ストップと書かれた看板があった。

ここは他のプレーヤーと合流するマスになっているようだ。

そして地面に目を落とすと『ラスト三分の一。ここより先は命の保証はありません。覚悟してどうぞ』という文字が。