「では元の場所へ戻します」

三宅がパソコンをいじると、美咲達の周りの景色は一変し元の場所に戻った。

「はあ…」

美咲は溜め息を一つ吐いた。

所持金は全て知絵の物になってしまった上、このような身勝手な行為をしたことを翔は許さないだろう。

感情になりすぎた自分を今更ながら悔やんだ。

せっかく仲間に入れてくれたのにその居場所を自分で壊してしまった。

音を言うとただ翔の役に立ちたかった。