「Bコースですが…こちらは一切自分のお金を賭ける必要はありません。勝った分だけ賞金として手に入ります。その代わりに…」
 
相変わらず女性は無表情のまま続けた。
 
「負けた場合は参加者様の臓器をいただくことになります」
 
「臓器…」
 
「ゆっくりお考えください…と言いたいところですが、もう五分で受付は終了させていただきます。早急にお願いします」


まさか金の代わりに臓器を賭けることになるとは。
 
帰ろうと思い踵を返したが肩を掴まれ、後ろに引き戻された。