「あ~、全くいつになったら終わるのかしら」

ただずっとルーレットを回しては進んでの繰り返しで何の面白味もない。

高木知絵はスリルを欲していた。

始めは金さえ稼げればそれでよかった。

翔の予想通り、ブランド物に目がない上ホスト通いしていた知絵はあっという間に貯金が尽きた。

そして人一倍プライドの高い彼女は人の下で働くことを極端に嫌った。