「ええ。でも気をつけてください」

あまりに翔の声が真剣だったので孝也は生唾を飲み込んだ。

「相手は口が達者です。うまく乗せられないように」

「はい」

コンタクトを上手く利用してきた男だ。

容姿は単細胞そうだが、人は見かけによらないという。

孝也は肝に銘じた。