「うふふ、デキタ、できた、これで、これでようやく」
白くて長い耳が笑いとともにピョコピョコと可愛らしく揺れた。
「世界を救う準備が整った」
白ウサギの彼は、青く淡く輝くモニターの前ですっと目を細めた。
「この5人のお姫様たちは、ちゃんとやってくれるかな、やってくれるかな」
おとぎ話の世界に招きこんだ彼女らは、元々はこの世界の住人じゃない。
だからこそこの世界が救えるのは彼女達だけなのだが。
「はっぴーえんど、作って、作って」
ウサギは悲しそうな顔で一人つぶやく。
「アリス……アリス……これでいいんだよね……君も、君も、きっと探し出すから」
アリスは『バットエンド』で終わってしまった。
────もう1回、……もう1回、作り直して……お願い……白うさぎさん……私のスキルで戻って、仲間を作って……作り直して……─────
白ウサギはぎゅっと目をつぶった。
「アリス……」
────ワンス・アポン・ア・タイム。
おとぎ話の世界と現実をつなぐ魔法の言葉。
アリスに教えて貰った。
この世界の全てを「バットエンド」で終わらせないために。
素質のある少女を夢を渡り歩いて集めた。
彼女達にはこれからハッピーエンドを演じてもらう。
世界をバットエンドにしようとしている敵と戦ってもらう。戦わないと彼女らはいとも簡単に殺される。
まるで、ゲームみたいに。
いや、ゲームなのだ。
現世で流行っているゲーム、「メルヘヴン」。それとおとぎの国を無理やり繋げた。だから彼女達のいる場所にはゲームとおとぎ話が滅茶苦茶に混ざっている。
元々彼女達はそのプレイヤーだ。
今も、プレイ状態だ。
おとぎの国は彼女達にとって起きたら夢になっている。
寝るとおとぎの国で世界を救わなくては行けなくて、起きると日常がある。
「おとぎの国の侵食が始まっているから……写世もいつまで持つかわからない……彼女達には頑張って貰わなきゃ」
5人のお姫様たちの闘いが、始まる。
白くて長い耳が笑いとともにピョコピョコと可愛らしく揺れた。
「世界を救う準備が整った」
白ウサギの彼は、青く淡く輝くモニターの前ですっと目を細めた。
「この5人のお姫様たちは、ちゃんとやってくれるかな、やってくれるかな」
おとぎ話の世界に招きこんだ彼女らは、元々はこの世界の住人じゃない。
だからこそこの世界が救えるのは彼女達だけなのだが。
「はっぴーえんど、作って、作って」
ウサギは悲しそうな顔で一人つぶやく。
「アリス……アリス……これでいいんだよね……君も、君も、きっと探し出すから」
アリスは『バットエンド』で終わってしまった。
────もう1回、……もう1回、作り直して……お願い……白うさぎさん……私のスキルで戻って、仲間を作って……作り直して……─────
白ウサギはぎゅっと目をつぶった。
「アリス……」
────ワンス・アポン・ア・タイム。
おとぎ話の世界と現実をつなぐ魔法の言葉。
アリスに教えて貰った。
この世界の全てを「バットエンド」で終わらせないために。
素質のある少女を夢を渡り歩いて集めた。
彼女達にはこれからハッピーエンドを演じてもらう。
世界をバットエンドにしようとしている敵と戦ってもらう。戦わないと彼女らはいとも簡単に殺される。
まるで、ゲームみたいに。
いや、ゲームなのだ。
現世で流行っているゲーム、「メルヘヴン」。それとおとぎの国を無理やり繋げた。だから彼女達のいる場所にはゲームとおとぎ話が滅茶苦茶に混ざっている。
元々彼女達はそのプレイヤーだ。
今も、プレイ状態だ。
おとぎの国は彼女達にとって起きたら夢になっている。
寝るとおとぎの国で世界を救わなくては行けなくて、起きると日常がある。
「おとぎの国の侵食が始まっているから……写世もいつまで持つかわからない……彼女達には頑張って貰わなきゃ」
5人のお姫様たちの闘いが、始まる。
