テストも乗り越えて、明日はついに花火大会!
いつものようにミクと2人で帰ってるとミクが、
「ねえ、明日の花火大会でユウトに告ろうかな」
「え!まじ?頑張りなよ!」
「うん!ミク頑張るね!だから2人きりにしてほしいんだけど?...いい?」
「オッケ〜!任せて!」
「サナ大好き!」って言ってミクがわたしに抱きついてきた。
明日もミクはユウトくんに告白するんだね。結ばれるといいな。

そして今日は待ちに待った花火大会!
浴衣も着て髪型もセットしてあとは行くだけ!
今更だけどめっちゃドキドキしてきた。
ハル浴衣姿何て言ってくれるかな。

ピーンポーン...
家のチャイムが鳴り玄関を開けると
「やっほー!サナ浴衣超似合ってる!」
「ミクも似合ってるよ!今日はユウトくんに告白するんだもんね〜?」
「うん!」
わたし達は待ち合わせ場所へと向かった。
「ミク!サナちゃん!やっほー」
ユウトくんを見つけるなりミクはとても笑顔になり、
「やっほー!浴衣どう?」
ユウトくんにそう聞いた。ミクすごいなあんな普通に聞けるなんて。
わたしもハルに聞きたいな。そう思っていると、
「よっ、浴衣に合ってんじゃん」
ハルがわたしにそう言ってきた。
多分今わたしすごい顔赤いんだろうな。
ハルに似合ってるって言われてすごく嬉しい。浴衣着て良かった。
「じゃあ屋台回ってから花火見よっか!」
ユウトくんがそう言いわたし達は屋台を回る事にした。

ーまもなく花火の打ち上げがはじまりますー
アナウンスがしてユウトくんが、
「じゃあ場所取り行くか!」
って言って歩き出した時ミクが小声で、
「ねえサナわたし花火の時にユウトに告ろうと思うんだ..」
「オッケ!じゃあわたし達他の場所いるね」
「まじありがとう!いつかお礼するね」
待って、そうは言ったもののどうやってハルに言おう。
目の前を歩いてるハルの裾をちょっと掴んで、
「ハル...ちょっといい?」
そう言ってわたしは立ち止まった。
「ん?早くしねーとあいつらとはぐれるぞ」
ユウトくんとミクはどんどん人混みの中に入って行き姿はみえなくなった。
「わたし達違うところで見ない?」
「え?」
あ、やっぱ嫌だったかな...
「いや、ミクとユウトくん2人きりにさせたいな〜と思って」
「あー、なんだそうゆう事かよ」
「え...?」
「てっきり俺と2人きりになりたいと思ってた」
そう言ってハルは頬を膨らませた。
ハルもしかして拗ねてる?
「とりあえず行くぞ」
そう言ってわたしの手を掴んで歩き始めた。
わたし今ハルと手...繋いでる。
周りからみたらカップルに見えるかな?
なんて思っちゃうわたしはかなり痛いやつかも。
場所を取り2人で花火を待ってると、

バーーーーン
「うわ〜綺麗!」
花火が始まった。
それなのにハルは楽しくなさそう。
2人で見るの嫌だったのかな?
それからわたし達は無言のまま花火を見てた。
花火は終わり周りは次々と帰って行った。
なのにハルは一向に動こうとしない。
「ハル花火終わったよ?帰らないの?」
「あ...帰るか」
やっぱ元気ない。
ハルどうしたのかな。
心配してるとハルが突然、
「なあ、あそこのベンチ座んね?」
「うん」
ハルに続いて座るとハルが、
「いきなりだけどさ、サナって俺の事どう思ってる?」
どう思ってるって。そんなの好きだよなんて言えないよ。無言でいるわたしに。
「俺は好きだよ」
え... 嘘でしょ?それはわたしがずって待ってた言葉だった。
ハルがわたしの事を好き?
「俺サナと初めて会った時からサナの事気になってた。一目惚れだった。俺サナといるとテンパるんだよな。そんくらいサナが好きなんだよ。嫌だったら嫌って言っていいぞ.....俺と付き合ってください」
「わたしもハルが好き。このわたしで良ければハルの彼女にしてください」
ギュッ... ハルが力強くわたしを抱きしめた。
すごく幸せで、胸のドキドキがハルに聞こえてるんじゃないかと思った。
「世界一大切にするから」
そう呟いたハルにわたしは頷いた。

それからミクとユウトくんと合流した。
ミクも上手くいってユウトくんと付き合う事になったらしい。
わたし達の事を言ったら2人はびっくりしてたけどすごく祝福してくれた。
わたし本当にハルの彼女になったんだ。