ハルが亡くなってから3日。
今日はハルな葬式。
この3日間わたしは誰の言葉も耳に入らなかった。
ハルがいない日々がこんなに苦しいなんて。

葬式は終わりわたし達はハルのお墓にきた。
「サナちゃん」
後ろを振り向くとハルのお母さんがいた。
「あ、ハルのお母さん。こんにちは」
「今日は来てくれてありがとね」
ハルのお母さん笑ってそう言った。
笑った顔がハルにそっくりだ。
「ハルからいつもサナちゃんの話聞いてたの。サナちゃんの話をする時のハルは幸せそうに話してた。ハルはサナちゃんにベタ惚れだったのね」
ハルのお母さんはそう言うと何を取り出した。
「これハルの病室から見つかったの」
それはわたしへの手紙だった。
ハルの字だ。
「たまにハルに会いにきてあげてね」
そう言ってハルのお母さんは戻って行った。
わたしは近くのベンチに座り手紙を開けた。

サナへ
サナごめんな病気になんかなってしまって。これを読んでる頃にはもう俺はいねーかな?俺もっとサナの隣で笑っていたかったなー。まあ、こんな事言っても病気は治るわけじゃねーけどな。俺サナに初めて会った時思ったんだよな。こいつの笑顔ずっと見とけるって。そっから俺はサナの事どんどん好きになってた。告白した時まさかオッケーされると思ってなかったからすげー嬉しかった。でも病気見つかって、サナに隣にいちゃダメだって思って酷い事してごめん。あんなひでー事したのにお前は俺の事ずっと好きでいてくれた。俺すげー幸せ者だな。お前に出会えて本当よかった。俺と最後まで一緒にいてくれてありがとな。俺何が1番大切かって聞かれたら胸張って言えるよ。サナ。お前が1番大切だって。俺こんな人好きになれるって思ってなかった。お前に出会えて自分が変わった気がした。俺がいなくても笑えよ。お前が笑ってなきゃ俺は元気でないんだよ。天国で見てっから。幸せになれよ。お前ならきっといい人出会えるよ。見守ってるから。お前が何十年か経ってこっちに来たら、また俺と巡り会ったら、もう一度俺に恋してくれるか?そん時が来るまで俺はここで待ってるから。幸せになれよ。俺の事好きでいてくれてありがとう。
ハルより

より終わった後、わたしは涙で顔はぐちゃぐちゃだった。
ハル見てる?ハルの笑顔わたしも大好きだったんだよ。
太陽の様に眩しい笑顔。
空を見上げると太陽の光がキラキラしていた。
ハルが笑ってる。
あの笑顔を思い出す。
ハルの笑顔が大好き。ハルが大好き。
何年経ってもこの気持ちは変わらない。
わたしに恋を教えてくれたのはハルで、ハルと出会えて毎日が楽しかった。
またハルと笑える日がくるかな?きっとくるよね。わたしはその日が来るまで頑張るから。ハルもわたしを見守っててね。
そしてまた巡り会えた時にはまたあの笑顔で笑って下さい。
そしてつたえたい...
今でも私はあなたが大好きですって。
その時までさようなら。