次の日わたしは学校につかなりミクに抱きついた。
ミクは何も言わずにわたしをトイレまで連れてって言った。
「サナどうしたの?」
「わたしね...ハルとぉ...別れた」
涙が溢れた。
「サナ」
ミクは一緒に泣いて抱きしめてくれた。
それからミクは何も言わずにわたしが泣き止むまで背中をさすってくれてた。

放課後わたしはミクとファミレスにきた。
「ミク、ハルと出会えたのってここだったよね」
「うん、そうだね」
「懐かしい。あの時は幸せだった」
「サナは悪くないよ。きっといつかまた現れるよハルくん以上の人」
「現れるのかな。ハルくん以上の人なんて」
ハルくん以上の人なんてこれから先に現れないと思う。

それからわたしは毎晩ハルを思って泣いていた。
ハルと別れて1ヶ月が経った。
でもハルを忘れる事なんて出来ない。
ハルに会いたい。
ハルは今他の子の隣であの笑顔で笑ってるのかな。やだよ。ハル。
ハルを失った辛さからわたしはあまり笑わなくなった。
ハルがいない日々がこうやって普通になってくるのかな。