ハルとキスした日から3週間が経った。
あと3日でハルと付き合って1ヶ月記念日だ!
ハルと付き合ってから毎日時間経つのが早く感じる。

「サナ〜あと3日でうちら1ヶ月だね!」
ミクはユウトくんと相変わらずラブラブらしい。
「だね〜早いね〜」
「うん、やっぱ記念日は2人で会うでしょ〜?」
「いや、約束してない笑」
「せっかくの記念日誘いなよ、サナから誘ったらハルくん絶対喜ぶよ!」
喜ぶかな...?
「じゃあ誘ってみようか」
決めた今日ハルを誘ってみよ!

早速家に帰ってハルにメールを打つ。
《ねえ記念日の日予定ある?なかったら2人で会いたいなって思ったの》
ハルから返信はすぐにきた。
《わりい、予定入ってる》
《わかった!》
ハル予定入ってたのか。
まあ、しょうがないか...
本当は2人で会いたかったけど我慢だ。

そして今日は1年記念日だ。
朝起きてすぐハルにメール送った。
《今日で付き合って1ヶ月だね!これからもずっとよろしくお願いします!》
送信ボタンをして、学校へ行く準備をした。

「サナ〜、おはよう!今日はハルくんとですあ〜?」
ミクはニヤケながらわたしに聞いてきた。
「ハル予定あるから無理らしい。まあ、予定あるならしょうがないからね笑」
「そっか残念だね」
本当はね、ハルと会いたかった。

放課後ミクはユウトくんと会うらしくて今日は1人で帰っていた。
プルルルル...
ミクから着信だ。ユウトくんとなんかあったのかな。
「もしもし?」
「あ!サナ!」
「どうしたの?」
「うん... なんか言いにくいんだけど...」
「うん?」
「いまユウトと2人で近くのデパート来てるんだけどハルくんがいてさ...」
「あー、予定あるって言ってたから」
「でも女の人といるの...」
え... どうゆうこと?
ハル女の人といるの?
だって今日は1ヶ月記念日だよ。
わたしよりもその女の人といるって。
「なんかごめんね。言おうか迷ったけど言った方がいいと思って」
「...うぅ...」
なんか分かんないけど涙が溢れてきた。
「サナ大丈夫?」
「ごめん!ユウトくんとのせっかく記念日なのにこんな!気にしなくていいから楽しんでね!じゃあ」
プチッ
わたしは電話を切って走って家に帰った。
家に帰るなりわたしはベットに飛び込んで泣いた。
ハルのバカ。バカ。バカ。バカ!
朝送ったメールの返信もきてない。
わたしにもう飽きちゃったのかな。
考えるだけで胸が痛くなる。
わたしはいつの間にか眠ってた。
起きたら時計は23時半すぎ。
携帯には、新着メール1件、不在着信5件。
全部ハルからだ。
メールを開くと、
《1ヶ月あっという間だったな!俺日に日にサナへの想い増してきてるわ。これからもよろしくな》
嘘つき。今日他の女の人と会ってたくせに。
ピロリロリロ...
ハルから電話だ。
わたしは嫌な気持ちのまま電話にでた、
「...もしもし?」
「やっとでたー。ずっと電話してたのにお前でねえから心配だった」
「...」
「サナ?なんかあったか?」
「...うぅ...ハルのバカ」
「え、どうしたんだよ急に。てか泣いてんのか?」
「ハルのバカ!わたしに飽きたなら飽きたって言えばいいのに。嘘つき」
「なんでそうなるんだよ!」
「今日他の女の人と会ってたんでしょ?最低だよ。ハルってそんな人だったんだね。ハルなんかと付き合うんじゃなかった!」
「お前なんも分かってねえ、もう良い」
プツ... プー... プー
なにも分かってない?
分かってないのはハルだよ。
その日はずっと泣いていた。

次の日の朝教室のドアを開けると、
「サナおはよう!ってサナその目どうしたの?」
目?あーわたしあれからずっと泣いてたからか。
「うん、ちょっと...」
「ハルくんと?」
「うん。」
「そっか。朝礼までまだ時間あるしトイレ行こっか」
そう言ってミクと教室をでた。

「それで、ハルくんとなにがあった?」
「ハルにね女の人といたかって聞いた...うぅぅ...」
涙がまた溢れてきた。
「うん、ゆっくりでいいよ」
「そしたらさ、なんも分かってないって怒って電話切られて。わたし達このまま終わっちゃうのかな?」
「サナ辛かったね。今日ハルくん話し合お?ハルくんもなんか理由があったんだよ」
「うん、でもハル会ってくれるかな?」
「わたしがユウトに言っとくからさ」
わたし達は教室へ戻り授業を受けた。
今日の授業は何も耳に入ってこなかった。
頭はハルの事でいっぱいだった。

そして放課後になる。
「サナ、ユウトとハルくんすぐ近くの公園いるらしい」
「うん。ありがとうミク」
わたしはミクと学校のすぐ隣の公園へ来た。
ベンチにはハルとユウトくんが座ってた。
ハルはわたしと目も合わせてくれない。
あー、わたし達このまま終わっちゃうのかな...

「サナちゃんハルと2人でゆっくり話な。俺ら行くからさ」
ミクはわたしの背中を優しくさすって公園から出て行った。

「座ったら」
わたしはハルの隣に座った。
「女の人と会ってたってのは事実だ、ごめん。でも理由があるんだ」
ハルがやっとわたしと目を合わせてくれた。
「昨日会ってたのは元カノだよ。あいつこの間俺に電話してきて今の彼女の名前と連絡先教えろって言ってきてよ。それは無理って断ったんだ。そしたら探し出してやるって言いはじめてよ。こいつ何するかわかんねと思ったんだよ。お前に何かあったらやばいと思って、あいつにサナに手出したら許さねえって言ったら、じゃあ最後にあってほしい。じゃないと彼女探し出すからって言ってきて」
ハルは泣いていた。
わたし何も知らずにハルにあんな酷い事言って最悪だよ。
「昨日話したらあいつ納得してくれた。本当ごめん。不安にさせてごめん。でも俺お前の事これぽっちも飽きてねえよ」
「わたし何も知らずにあんな事言って本当にごめん」
「サナは何も悪くねえから」
「うぅ...ハルぅ...」
ハルはわたしを強く抱きしめた。
「バーカ、俺がお前を飽きると思うか?」
ハルを疑ってたわたしは馬鹿だったよ。
「俺お前が1番だから」
「私もぉ...ハルがぁ...1番だよぉぉ...」
「お前泣いてて何言ってからわかんねえー。つか、もっと俺を信じろよな」
ハルの一言で安心できる。
大丈夫だと思った。わたしの隣にはハルがいてくれるから。
わたしこの日誓ったなにがあってもハルから離れないって。
「ハルずっと一緒にいようね」
「おう、約束な」
約束だからね...