もちろん、と言えばもちろんかもしれないがDiamondsは予選突破を果たし、本番への参加が決まった。

本番前日にリハーサルが行われる。

「杏璃ちゃん、ちょっといい?」

島田くんから声をかけられる。
最近はイベントの準備に追われてLINEもしていなかったから話すのは久々だ。
スタッフが誰もいない楽屋に連れて行かれる。

「最初にLINEした時から言いたかったんだけどさ…」
島田くんが口を開く。

「もしよかったらでいいんだけど、俺と付き合ってくれないかな?」

「…えっ?」

突然の出来事すぎて私は驚いてしまった。

「…ダメかな?」

一瞬、大方さんと勇太の事が頭をよぎる。だが、このチャンスを逃したら私はもしかしたら一生彼氏が出来ないかもしれない!

「…まだ私、島田くんのこと、ちゃんと好きになれてないけどいいの?」

「これから俺のこと好きになってくれたらいいよ」

そう言うと島田くんはニッコリと笑った。

そして私達は付き合うことになった。