・・・陽性反応だった。

驚きすぎてそのまま私は固まってしまった。
どうしよう。私、妊娠してるの?!

静かに私は個室を出た。
目の前にはなっちゃんがニヤニヤしながら待っている。

「どーだった?」

なっちゃんが聞く。
私は陽性反応のでた検査薬をなっちゃんに見せる。

「・・・・え?!」

さすがのなっちゃんからも笑顔が消えた。
なっちゃんも、陰性だと信じていたからあんなにニヤニヤ出来ていたのだ。

「やばいかも、私妊娠しちゃってるかも」

これからどうすればいいのか分からず、不安だけが押し寄せてくる。

「お、おう・・・産むの?産まないよね?」

なっちゃんは私に確かめるように聞く。

「産まないのが・・・普通だよね、まだ私中学生だし・・・」

こんな展開を予想していなかった私たちは2人してトイレでひたすら困ってしまっていた。