「おい藤堂」

1時間ほど洋書を読んでいたら突然勇太が話しかけてきた。

「なに」

洋書に目を落としつつ返事をする。

「昼寝しね?」

勇太はすでに私の後ろに寝っ転がっている。

「えー眠くない」

緊張しすぎて眠さなどない。

「昼寝しよーぜ」

勇太は私の洋書を閉じ、私を勇太の隣に寝かせた。

「眠くないってば」

私は勇太を押しのけ、またベッドに座り直す。

その直後、勇太は何かを思い出したように私の横に座る。

「なあ」

勇太が私のほうを向いて言う。

「なに」

「キスしよーぜ」

勇太がニヤっと笑いながら言った。

「は?なんで」

昨日のメールでそういえばそんなことを言っていたが冗談だと思っていた。

「お前、俺の事好きなんだろ?」

「は?だからなんで」