「そういえば漫画って読む?」

今度は、勇太がベッドの横にある本棚をゴソゴソし始めた。

「花より男子とかきみはペットは読む」

一応分からないかもしれないから、花男とかきみぺ、と言わずにちゃんと言う。

「少女漫画かよ笑 あ、ガンツ読む?」

勇太がガンツを出してくる。

「え、いいよ。勉強は?」

本来の目的。私は勉強を教えに来たのだ。

「飽きちた。あそぼーぜ」

勇太そう言うと、ベッドにどかっと座り直し、ガンツを読み始めてしまった。


・・・まあ、勉強なんて出来るわけがないので、こうなることは最初から分かっていたのだが。


勇太が漫画を読み始めてしまったので、私はやる事がない。だから、自分で持ってきた学校の宿題を始めた。

夏休みの宿題で洋書の読書感想文を書かなくてはならない。
私は漫画を読んでいる勇太の横で洋書を読み始める。

「何読んでんの?うわっ英語じゃん」

勇太は私の肩越しに洋書を覗き込む。
思ったよりも勇太の顔が近くに会ってドキっとしてしまう。

昨日勇太に聞かれて、否定をしたが、やっぱり勇太に久々に会って、キュンっときてしまった。