男の子の部屋に入るのは初めてである。

勇太は私の家に来たことがあるが、私はなかった。


教科書が山積みにされたデスク、床にはサッカーで使うのだろうエナメルバッグが沢山置いてあった。
だが、匂いだけは気をつけているのかデスクの隅っこでアロマが焚かれていた。

「じゃ、何する?あ、ここ座って」

勇太が部屋の大部分を占めるベッドに座り、勇太の横をポンポンしている。


小さい時は何ともなかったのに、今ではなんだか、ベッドに座るのには抵抗があったため、私は床に正座した。

「そこ座んなって。」

そう言いながら私の手を取って立たせ、ベッドに座らせた。