<ひどーい!!もし、ゆうたって言ったらどうする?>

なっちに言われたそのまんまである。

<そーなんだ汗 明日キスしてやろうか?って・・・なんちって笑笑>

キス???この人は何言っているんだろうか。
なんちって笑笑ってついているってことは冗談、ってことでいいのだろうか。

<はい?照れてるカンジ?>

<別に汗 てか、俺なの?>

<さあね笑>

もうこれは図星であろう。

<言えよ汗>

<やあだ>

<言わないなら言わない怒>

もう、何を言わないのかよくわからない。

<モテてるってお聞きしましたあ~♪ワロタワロタ>

もう、9.8割ばれてしまっている私だが、最後まで頑張って隠そうとしている。
正直自分でもバレてしまっているということに焦り過ぎていきなりなんの話をしだしているのかわからない。

<誰に?!>

<まあまあ、噂というものは風にのってやってくるものです笑>

<言え>

<フフフっ、あたしはそれによって友人関係が壊れるのは耐えられないので笑>

よかった、勇太は私が焦って出した話題のほうに興味を持ってくれた。

<言わないから。言わないならお前のこと嫌いになる>

<好きな人言うの?>

いや、噂流した人のほうだろ、そう思うが何故かこの時の私はこう言ってしまった。
自分で元の話題に戻してしまっているではないか。
なんてバカなのだろう。

<うん>

・・・?勇太が聞きたかったのは噂を流した人ではなかったのだろうか?
それとも私が戻してしまった前の話のことをはっと思い出したのだろうか。

2人とも、なんてバカなのだろうか。

<3年間言わずにいたんだけど―泣>

<言え>

<もう、辛いんで言いますわ・・・ゆうただったかも笑 言ったらなんか気持ち晴れたわ>

やけになって言う。

<キスしてやろうか?>

<結構です笑 で、早く言いなさい!!>

さっき言っていた通り、勇太はそう言った。

<しようぜ>

<ゆうたの好きな人は?>

いない、と前に言っているではないか。
なのにもう半泣き状態だった私は意味もなくこの質問を勇太に投げかけるのだ。

<いないって汗 してやるよ>

<つまんないの。あたしだけが恥ずかしい思いさせられただけじゃん!>

<だから、キスしてやろうか?って言ったじゃん>

<大親友とはキスできないわ・・・>

まだ大親友を私は根に持っている。

<彼氏になって欲しいの?>

<さあね>

なって欲しいです!
でも、ここでそんなことを言ってしまうのは私のキャラに合わない。

<なってやろうか?>

<何その上から目線!ゆうたのくせに・・・>

<なって欲しいならお願いしろよ!>

なんなのだろうか。
こんなセリフを現実世界で言う奴がいるのか!ととても驚いた。
お願いしろよ!なんて漫画でしか見たことがない。

チビバカ勇太のくせに!箸や鉛筆さえ持ってこれない勇太のくせに!勉強だって私が教えてあげなきゃ全くできない勇太のくせに!そんな勇太に私が下から頼み事をするなんて人生の恥でしかなかった。