そんなことを言っていると勇太からの返信が来る。

<当たり前だ~家出たくねぇ>

なんて適当な理由なのだろうか。
言ってしまえば私だって家を出たくない。

<家は辛いよ・・・ゆうたんとこのマンション迷うし・・・2時半に帰れたとしても、3時半にはなるかも・・・>

勇太の住むマンションはいくつも棟があって、とても分かりづらいのだ。

それに、1時に部活が終わって、支度して1時半、家に帰ったら2時半だ。そこから制服から着替えなくてはならない。
しかも、一応好きな人に会いに行くのである。
可愛くおしゃれくらいしたい。

<なんで?3時半にこい>

<無理無理無理無理!!やるとしても家は辛い・・・それに普通に英語も数学も教えられるレベルじゃない・・・マックとか他にないの?>

やっぱり、中学生が一緒に勉強するといえばマックやスタバだろう。
家に行って教えるなんて、家庭教師ではないか。

<なんで家がやなの?誰もいないんだからよくね?>

誰もいないからこそ危ないのでは・・・?

<辛いよ・・・中学、女子校なんだからさ・・・>

<関係ないだろ汗 昔からの友達なんだから汗>

友達・・・という言葉が胸に刺さる。

<友達ね・・・なら他にいるでしようが!!>

<だからみんなは塾なの泣 いいじゃん!あんりはなにを気にしてるの?>

<色々だよ泣 もういいよ・・・行ってあげる・・・でもマジで教えられないからね!>

もう遂に私は折れてしまった。
正直、私のことを友達だと言い張るのだから噂で聞いたようなことは断じて起こらないだろう、と思っていた。

<ありがと。何時?>

<わかんない汗 部活の時間と準備の時間による。また冗談とか言わないでよ!>

<大丈夫大丈夫!出来れば3時>

なぜそんなにも勇太が私を急かすのかがわからない。

<出来るだけ頑張る。何時まで?>

<わかんない汗 7時前には終わる!!>

<そんなに長いの?!集中してらんないでしょ笑>

小学校の時の45分授業ですら途中で飽きてしまっていた勇太だ。
4時間もまともにイスに座っていられるわけがない。
飽きて遊びだしてしまうのが容易に想像できる。

<出来るから!!>

<いやー出来ないと思うな笑 だってあたし集中してらんないもん♪>

まあいい。勇太が遊びだしたら私が自分の宿題をすればいいだけだ。