「うわっ、お前誰だよ!」
「は?!」
突然後ろから声をかけてきたのは、たった今、登校してきた勇太だった。
卒業式ですら遅刻ギリギリだ。
「は、お前なんでスカートなの?やばっ」
6年間私を見てきた勇太にはスカートが珍し過ぎたのだろう、なんせ入学式以来なのだから。
「可愛いっしょ?惚れた?」
私は冗談を言ってみる。
「惚れねーよ、ビビったけど」
私の姿が見慣れないからなのか、目のやり場に困り、ちょっと勇太が照れているのが分かった。
勇太も着られてる感が半端ないが、ブレザーを着ていた。
いつもの勇太とは違って少し大きくなったように見える。
念のため隣に並んでみると…気のせいだった。

