そして長かった練習期間も終わり、遂に運動会当日。
「あはは、うんこー」
朝から勇太はふざけっぱなしである。
いつも以上に落ち着きがない。
私には不安が募っていくばかりである。
ドキドキしているうちに、プログラムナンバー3の1年生のダンスの出番になってしまった。
音楽がかかる。
もうどうにでもなれ!…私はそんな気持ちだった。
だが、今日の勇太はいつものふざけている勇太ではなかった。
とても真面目に踊っているのだ。
笑顔すら浮かべ、楽しそうだ。
私はこの時一瞬、不覚にも勇太がカッコいい、と思った。
そのせいで私は勇太に気を取られ、何度も振り付けを間違えそうになってしまった。

