「勇太、静かに。そんな喋ってたらこれ以上出来なくなるぞ?」

田中先生が勇太を注意した。

「なんで俺だけ…」

「おーこられたーおこられたー」

私は勇太をひやかす。

「お前も喋ってたのに!」

勇太はその日中、しょぼーんとしていたが、ちゃんと授業を聞いていた。