それから、1ヶ月経って、体の跡も全部消えた頃。
何回かパニックを起こしたこともあったけど、成夜に助けを求めるとすぐに来てくれて、落ち着くまで一緒にいてくれた。
お父さんのいるときには不思議とパニックは起こらなくて、決まって1人か、成夜と遊んでいたときに起こっていた。
その頻度も大分なくなって、今ではパニックも起こさず平和に過ごせています。
でも、流石に陣之内家に行くのは恐怖が勝って、やめると言いに行くのは後回しになり続けていた。
でも、もう1週間後には高校の入学式です。これ以上先伸ばしにするのは、よくない。
早くけりをつけて、高校生活は楽しく過ごしたい。
だから今日、お父さんの出勤に合わせ、一緒に陣之内家へ行くことになったのです。
「琴葉、本当に大丈夫か?」
「うん。早く行こう?」
「あぁ…」
私よりずっと乗り気じゃないお父さんを促して車に乗り込む。
景色が、住宅街から高級住宅街へ変わっていく様を見ながら、勝手に震え出す手を押さえつけていた。


