結局、1週間は入院して、成夜は泊まり込みで付いていてくれた。
お父さんは仕事が大変なのか夜中に顔を出して、そのまま泥のように簡易椅子で寝て、また仕事に行ってしまう日が続いた。
そんなお父さんがようやく休めたのは退院日。その日、お父さんと2人、家に戻ってから話をしました。
お坊っちゃまが私に飲ませたのは覚せい剤だったらしい。
そんなお坊っちゃま自身も、覚せい剤を何度か知らぬ間に服用していて、中毒症状が出始めていたところだったみたい。
旦那様はもちろん激怒して、お坊っちゃまを部屋に閉じ込めているらしい。
そして、旦那様はお坊っちゃまの覚せい剤使用を隠蔽した。それは同時にお坊っちゃまが私にしたことも隠蔽するということ。
お父さんはもちろん反論した。だけど、返ってきたのは、私への批判だけ。
私がお坊っちゃまに近づきすぎた。媚を売るようなことをしたからだと、責任転嫁とも言えることをされたそうだ。
「琴葉、ごめんな…」
悔しさを隠すことなく謝るお父さんに、罪悪感が心を埋める。
もう、お父さんのこんな顔、見たくない…。


