私のご主人様


「お゛も゛い゛~」

「あ?なんか言ったか」

「うぎゅ!?」

足まで巻き付いてきた。潰す気かー!!!

なんとか押しやろうとしても全然動かない。じたばたしてるうちに一層重くなったかと思えば、寝てた。

嘘。成夜はお昼寝すると1時間は起きない。まさかこのまま!?

なんとか逃れようとしても、全然離れない。むしろもっと押さえつけられる。本当に寝てるのかって疑いたくなります。

「重いって言ってるのに…」

気持ち良さそうな顔で寝やがって!この野郎!!巨人なんだから考えてよ!!

ぶつくさ文句を言いながら、ふと鼻の奥がツンとする。あれって思ったときには、ポロッと涙がこぼれた。

「…っうう」

止まらない。涙がポロポロ流れていく。

「っ~!」

声が出そうになったのを手を噛んで強制的に抑える。

―辛い

―悲しい

―やめたい

―もう嫌だ

―解放して

胸の奥から溢れてくる言葉が、音を奏でるように次々に溢れて、抑えが壊れていく。