「琴音ちゃん、ちょっといい?」

「?」

その日1日のお仕事を終えて、お風呂も済ませて寝るまでの時間少しだけ暁くんと遊んでいると、お風呂から戻ってきた奏多さんが少しだけ真剣な顔をしていた。

何かあったのかな。トランプを片付けて奏多さんに体を向けて座る。

「仕事、慣れてきたよね」

「コクン」

「ここにも慣れてきた?」

「…コクン」

まだ緊張がとれてる訳じゃないけど、始めに比べれば随分慣れたと思う。

奏多さんは笑って、ではと後ろに隠していたなにかを手に取る。

「琴音ちゃんの学力調査をしたいと思います!」

「?」

「奏多さん、脈略おかしくないっすか」

暁くんの言う通り。今の話の流れからして新しいお仕事が増えるのかと思った。