私のご主人様


「琴音ちゃん持ってきたよー」

奏多さんが持ってきたハサミは普通のハサミだった。

『ありがとうございます』

切れれば何でもいいかなって、ハサミを受け取ると一旦、床に置いて、髪の毛を束ねる。

簪でまとめれるくらいなら背中肩甲骨が隠れるくらいまでで切っちゃえ!

感覚頼りに後で束ねた髪にハサミを向ける。

「ん!?ちょ、琴音ちゃんストーップ!!!」

「何やってんだバカ女!」

ハサミをいれようとした次の瞬間、奏多さんに手を掴まれて、暁さんにハサミをを奪われる。

びっくりした…。呆然としていると、奏多さんに肩を掴まれた。

「髪切りたいなら、美容師呼ぶから!女の子がそんな野蛮になったらいけません!」

なんかやっぱりお兄ちゃんみたい?

奏多さんをじっと見ていると、突然髪の毛を触られた感触に体がビクッと跳ね上がる。

「動くなバカ」

暁さんらしい。言われた通り大人しくしていると、髪の毛を1つに束ねられる。

「肩甲骨の下か」

切ってくれるのかな?