私のご主人様


タブレットを引き寄せて、ポチポチ打ち込んで、奏多さんに見せる。

『ごめんなさい。もう、逃げたりしません』

「…うん。約束ね」

頭をよしよしってされる。なんだろう。奏多さんは甘えさせてくれる。

まるで、お兄ちゃんみたいだ…。

「おい、何いちゃついてんだ」

「は!?これのどこがいちゃついてるように見えるんだよ!」

「…」

いつの間にか戻ってきていた暁さんに驚く私とは反対に、奏多さんは私を抱き締めたまま言い返してる。

でも、うん。暁さんに賛成かもしれない…。

暁さんはため息をつくと部屋に入ってきて、私たちの前に腰かける。

暁さんにも謝らなきゃ…。視線を向けると、なんだと言わんばかりに視線が向けられる。

「“逃げたりしてすみませんでした。もうしません…”」

「…別に。俺はお前がいようがいなかろうがどっちでもいいし。ただ、季龍さんを裏切ることだけは許さねぇから」

暁さんはそっけなくて、頷くとふいっとそっぽを向かれてしまった。