「仕立て上がるのに1ヶ月はかかりますよ」
「はい。わかってます。琴音ちゃん、他に欲しいものある?」
あ、たすき掛けのひもと割烹着…。
急いでタブレットに打って、奏多さんに見せると、納得した顔をしてくれた。
「すみません、たすき掛けのひもと、割烹着ってありますかね?」
「ええ。もちろん。すぐご用意しますよ」
といいながら、すぐに出てきた。割烹着は2着買うことにして、お婆さんは何かを書くと、それを奏多さんに見せる。
「全部で500万です」
「!?」
「わかりました。いつもすみません」
ちょっ待って待って待って!!!
奏多さんの腕をつかむと、不思議そうな顔を向けられる。
「琴音ちゃんどうかした?」
どうかしたって金銭感覚どうなってるの!?大慌てでタブレットに打ち込んで、奏多さんに見せた。
『高すぎます!』
「え?そう?着物ってこれくらいでしょ?」
住む世界がちがーうっ!
うなだれている間にサインしてしまった奏多さん。私、これに似合った働きができるの?ものすごく不安になってきた。


