私のご主人様


「さっきはすみませんでした。南 奏多です。よろしくね、琴音ちゃん」

「金瀬 暁」

茶髪の、愛想よく笑ってくれたのが南 奏多(みなみ かなた)さん。

そして、不機嫌そうな顔を隠さないのが金瀬 暁(かなせ あかつき)さん。背は私と同じくらいで、目は大きいのに不機嫌そうに目を細めてる。

2人ともまだ若い。私と同じくらい…?

頭を下げると、奏多さんは笑ってくれて、暁さんは舌打ちしてた。

「奏多、呉服屋待ってるから、細かい話は後でして。さっさと行きな」

「わかりました。琴音ちゃん、そういう訳なので、いいかな?」

「コクン」

「よし、若、失礼します。琴音ちゃんおいで」

奏多さんが先導してくれる。季龍さんに頭を下げて、急いで奏多さんの後を追いかけた。

後ろから足音がするのは、多分暁さんが着いてきてくれてるんだと思う。