私のご主人様


今度からちゃんと置き手紙しなきゃ…。

ごめんなさいの気持ちも込めて頭を下げると、いいからと肩を掴まれて強制的に頭が上がる。

「琴音、もう謝るな。ここまでされて怒ることはなにもない」

「…」

「今お前の部屋に呉服屋がいる。選べるな?」

「コクコク」

「奏多、暁、今度はちゃんとついてろ」

「「はい!!」」

季龍さんの呼び掛けに答えた2人はまだ若そう。そのうちの1人はさっき抱きつかれた人だ。

「琴音、この2人はお前の見張りだ。なんなら家事を手伝わせてもいい」

「!」

見張り…そうだよね。いつ逃げるかわからないもんね…。

でも、手伝わせるのはなんか違う気がする。

茶髪の人は恥ずかしそうに笑っていて、もう1人の赤っぽい髪の人は不機嫌そうな顔だった。