恋彼〜NAMIDA〜





教室に戻ると、秀が酷く機嫌が悪かった。



陵「何?」



秀「何?じゃね―よ。誰だよ、こいつ?」



らいと「てめぇ、今誰の事こいつだって言った?」



秀「おめぇだよ。」



らいと「誰に向かって口聞いてんだ、あ?」



何で、こいつらこんな喧嘩腰なんだよ。



陵「秀、止めろ。」



秀の腕を引っ張って席に座らせようとしたけど、秀は座らなかった。



陵「秀。」



やっと、座った。



秀は俺の前の席で、らいとは横の席。話しやすい席だった。



陵「らいとも座れよ。」



秀「"らいと"だぁ?」



秀は俺を睨んできた。



陵「らいとは、お前が来る前に施設に居た奴だよ。」



秀「は?そうなん?」



らいと「そうだよ。」



陵「こいつ、秀。お前親戚の方に引越した後に来た。」



らいと「そうだったんだ。」



秀「悪かった、さっきは。俺、松本秀。よろしく。」


らいと「こっちこそ、ごめん。よろしく。」



その後、普通に授業を受けて放課後になった。



秀「なぁ、今日さぁ。家でパァーっと飲まね?」



陵「は?今日月曜日だぞ?明日、学校。」



秀「良いじゃん。1日くらい休んだって誰も何も言わね―よ。」



陵「俺、退院して今日始めて学校来たんだけど。」



秀「まぁま。良いじゃん、良いじゃん。生徒会長さん?」



らいと「生徒会入ってんの?」



秀「あぁ。生徒会に入って仕事してたら、出席日数足りなくても、卒業させてくれるから。」



らいと「それ、いい―。」



秀「らいとも入るか―?」



らいと「入る、入る。」



秀「だって、会長。」



陵「はいはい。」



秀「あいつらに言ってくるな―。」



秀はそう言って、教室から出ていった。