恋彼〜NAMIDA〜





陵「勝手にしろ。」



らいと「俺さ、親戚に引き取られて福岡行ったじゃん?」



陵「ん。」



らいと「俺さ、そこで虐待されてたんだよね―。」



らいとは笑いながら言った。



俺は何も言えなかった。



らいと「だから、逃げてきた。」



陵「親戚と縁切ったって事?」



らいと「うん、まぁ。生活費とかは、全部バイトして頑張ってるから。」



陵「学費は?」



らいと「学費は……、中学の時にバイトした金で払ってる。」



中学で出来るバイトってあんのか?



らいと「無いよ。」



陵「は?」



らいと「中学の時に出来るバイトなんて無い。だから、知らない女と寝て金貰ってた。」



陵「………。」



らいと「高校は絶対こっちで通いたかった。だから、中学の義務教育の間だけはって我慢してきた。」



陵「…………。」



らいと「おかげで、今は此方で学生ライフ―。」



陵「こっちに来る時何も言われなかったのか?」



らいと「うん。意外と何も言われなかったよ。普通に"東京行く"って言ったら、"勝手に行け。その変わり金は一切出さないからな"って言われただけ。」



陵「そっか。」



らいと「煙草、吸って良い?」



陵「うん。もう授業中だし誰も来ねえよ。それに此処の鍵持ってんのは、生徒会だけだよ。」



らいとは分かったと言って、煙草を吸出した。