恋彼〜NAMIDA〜




さっちゃんだった。


『どーしたの?田口、座んな。』



田口は、京に脅えながら席に着いた。


『えーっと、そろそろ体育祭の時期だから準備とかに入りたいと思うんだけど、体育祭委員誰だっけ?』




体育祭委員?


んなのあったんだ。



『えーっと、確か……。』


さっちゃんがクラスの手帳みたいなのをペラペラ捲った。



『あ、あった。んーっと愛勝と友梨。』



は?


聞いてない……。



『つ事でよろしく。今日放課後あるから。』



めんど……。



いつ、決まったんだろう?(苦笑)



『HR終了。』



さっちゃんはそう言って教室から出ていった。



さっちゃんが教室から出ていっても、誰も喋らなかった。



その時、



京「おい、田口。面貸せ。」



京が普段聞かない低い声で言った。



ガタッ


田口は勢いよく立ち上がって、こっちに向かって頭を勢いよく下げた。



京「あ?」



田口「ごめん!!そういうつもりじゃ無かったんだ。」



京「じゃあ、どういうつもりだったんだよ。」



田口「本当ごめん!!」



京「頭上げろよ。」



田口は頭を上げようとしない。



京「まじでもう良いから。頭上げろ。それに謝るのは俺達にじゃ無くて陵にだろ?」



京は普段の優しい声で言った。



京「陵に謝れよ。」



田口はやっと顔を上げて、またごめんと謝った。