芯side

最近、凛が変だ。あの、旅行以来1度も顔をみて話してないと思う。
俺が、喋りかけると絶対に横を向いたり何か作業をし出す。ひどいときには、逃げる。


「芯ー、りんりんになんかしたの?」
「してねーよ。」
「じゃあ、なんであんな挙動不審なんだろうね。あ!!もしかして、彼氏ができたとか!?」
「あぁ?」
「・・・ごめんなさい、冗談です。芯、怒るなよ。」
「怒ってねーよ。」

でも、海斗の言ったことを1番気にしていたのは、俺だと思う。
最近、凛の周りにはいつも男がいるし、前より凛可愛くなったように思うし・・・。行動がな、なんか可愛いんだよ。

そんなことを、考えていると自然にため息が出ていた。
「はぁー・・・。」
「ため息つくな、芯。そんなに気になってるんだったら聞けばいいじゃん。ってか、告白しろよ。」
「無理。」
「即答かよ・・・。」

告白とかダサイじゃん。なんか、切羽詰まってる感じでさ。

「どうせ、芯のことだからプライドが邪魔してるんだろ?しらねーぞ?ホントにりんりんが違う男に持って行かれても。最近、りんりんに告白する男が急増してるんだぜ?気をつけろよ。」

それだけ言って、海斗は去っていった。

クソッ!言いたいことだけ言いやがって。

でも、実際海斗が言っていたことは正しかった。凛は、たぶん今も告白されている。




「はぁー、俺はどうしたらいいんだ?」
本日、何度目だろうな?俺のため息。

「何を?手伝おうか?」


凛・・・?